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インターアート7セレクション
日野樹来、菜々子、早川優花、貴 「私の中の物語」

日野樹来、菜々子、早川優花、貴 「私の中の物語」

 

画塾で同期だった4人が、それぞれの夢を叶えるための始まりの展示を開催します。

 

会期|2024 年4月10日(水)~4月21日(日)

時間|水-金13:00-19:30 土日祝12:00-18:00 月火休廊

会場|Gallery TK2 東京都中央区日本橋久松町4-6 杉山ビル4F

東日本橋駅、馬喰横山駅から2~3分、馬喰町駅から6分、小伝馬町駅から8分

 

https://www.interart7.com/monogatari

 

作家ステートメント、プロフィール:

 

◎日野樹来(Hino Jurai)

 

私の作品づくりの根本には何があるのだろうと考えたとき、人の温もりや愛を表現したいという気持ちがあることに気がつきました。

何か絵を描こうと思い立ったとき、私はよく人を描くことが多いです。 幼い頃から絵が好きでよく自由帳に絵を描いていましたが、見返すとほとんどのモチーフが人でした。 その人は、現実にいる身近な人がモデルになっていることもありますが、大体は架空の人物です。

なぜ人をよく描くのか、それは一番身近な存在なので素敵だと思う瞬間が多いからです。 最近は他のモチーフも描きたいと思い、アヒルのおもちゃやお花、お母さんの作ってくれたぬいぐるみ、幼少期の写真や愛犬など、身近に素敵だと思ったものや動物を描いています。 そこで、自分の描きたいと思うものの共通点は何だろうと考えました。すると身の回りの人からの愛を感じる存在であるということに気がつきました。 私が描いている架空の人物は、かなり自分自身の顔のパーツが含まれています。 それは、両親の愛によって私に贈られた大切な宝物です。 アヒルのおもちゃは友人から、ぬいぐるみはお母さんからもらったお気に入りのものです。 お花は人から贈ってもらうことが多いし、幼少期の写真は、両親が撮ってくれた思い出です。 愛犬であるフィンは、家族みんなで愛することを決めて家族に迎え、今では弟のような存在です。

生きてきた中で、身の回りの人からもらった愛がたくさんあります。 ですが、日常生活では中々照れくさくて上手く言葉や文字では表現できないときがあります。 だから私は絵に込めて表現していきたいと改めて思いました。

 

2003 東京都生まれ

2022 東京藝術大学 美術学部絵画科日本画専攻 入学  

2024 現在学部二年生 在学中

 

 

◎菜々子(Nanako)

 

私の中の物語を見つめ返すべく、私の好きなものと憧れたものを描きました。 幼少期から私は、かわいいものとかっこいいものがどちらも大好きで、それは大人になっても変わらず、気づいたら絵にもそれを求めるようになっていました。 しかし、対比しているその存在は私が今後どのような絵を描きたいのかという悩みをさらに惑わすようなものであり、私の画風が分離してしまうタネになってしまっています。 今回出品するトカゲや戦艦、そしてお姫様はまさにそれらが表せられているのではないでしょうか。 反対に、日本画をこれから学んで行きたいという身として自分の中で大切にしたいと決めているものもあります。 それは品と力強さです。これは日本画において私らしさとして表現したいものであり、かわいさとかっこよさにも通ずるものがあると思います。

今回この展示に出品させて頂いている絵は、そんな私の好きなものと守りたい私らしさを共存させるための研究の一貫であり、私という人生の途中経過です。 ぜひこの未熟な現在の私をご堪能いただければ幸いです。

 

1999 神奈川県生まれ

2018 神奈川県立弥栄高校芸術科美術専攻 卒業

2023 東京藝術大学 美術学部絵画科日本画専攻 入学

2024 現在学部二年生 在学中

 

 

◎早川優花 (Hayakawa Yuka)

 

どんなジャンルでも、人が何かを生み出す際、意図や意味、想いを込めて作ることがほとんどだと思います。 勿論私も作品を制作する際、それらを考えて制作する時もあります。 ただ、全てのものを、意味をもって創り出す必要は無いとも私は思っています。 と言うのも、今日ではSNSの普及等に伴い、多くの作品を手軽に、そしてスピーディーに、質のあるものを消費するようになった現代の人々の傾向として、作り手も受け取り手も「意味のある、価値のあるものだけを無駄なく。」「全てのものに意味がなければならない」といった、生き急ぐような、現代病理とも言えるような意識が蔓延している気がするからです。

「意味、価値」の話をしましたが、そもそもそれらは絶対的なものではなく、人がそこに何かを見出すからこそ定義されるものでもあります。 定義されなかったものは「無意味」「なにものでもないもの」として、人の目に触れず、排除されていきがちです。そのような、「意味のないとされるもの/こと」や、「こう感じなければならない」と言った強迫概念の混じってない「純粋な個々の感想・想い」の居場所を残しておく余地も大切だと私は思います。 ですので、私は、前述したように全てのものに意味を与えて創り出す必要はないと考えていますし、意図のあるもの、ただ純粋に描きたいと思ったもの、どちらも制作しています。 ただ、私自身がそのように制作しているだけで、受け取る側がその作品を見て何かを思ったなら、その瞬間、それはそのもの自体の存在証明になるとも思います。

本展示「私の中の物語」の私の作品ですが、文字通り、私自身の内にある これまでや想い、意図を込めたものもあれば、絵を見た受け取り手自身の感じた“私の中の物語”でも在れるような、余地のあるものを目指して制作しています。 そこに絶対的な意味はなく、何物でもなくても良いような、または何物でも成れるような、そんな可能性を残せていたら幸いです。

 

東京都生まれ

2023 東京藝術大学 美術学部絵画科日本画専攻 入学

2024 現在学部二年生 在学中

 

 

◎貴(Taka)

 

鑑賞してくださる方の感性や想像力が膨らみ、考えるきっかけや、会話が生れるような作品制作を目指しています。

特に私は、生物の個性に強い関心があります。 どの生物も個々に強みと弱みがあり、両方が私には魅力です。 個性は社会や組織に新たな価値をもたらす重要な要素です。 ですが、私自身 実際に個性や多様性と対峙したときに自然に生じる負の感情も持っています。 その気持ちも否定したり、かき消したりするのではなく大事にし、表面的な理解だけではなく、分かり合えるプロセスになればと思います。

人間も違いを楽しみ、異なるバックグラウンドでも意見を交え、多様性を受け入れ尊重することで、新しい価値や可能性が生れると思います。 それが、より豊かな社会の実現につながると信じています。

自己も他も受容し、お互いの理解を深め、共通の解決策を模索し続けたいと思います。

互いを尊重し、共存できる世界になるよう考え続ける糧になれるような作品を目標に制作しています。

 

大阪府生まれ

2000年~ グラフィックデザイナーとして活動

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Gallery TK2

東京都中央区日本橋久松町4-6 杉山ビル4階

都営新宿線馬喰横山駅 A3出口から2分

都営浅草線東日本橋駅 B2出口から3分

JR総武線快速馬喰町駅 1番出口から6分

メトロ日比谷線小伝馬町駅 1番出口から8分

e-Mail     info@interart7.com

URL    http://www.interart7.com

TEL          03-3527-2226

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