ナカバヤシアリサ 「scope」

 

会期｜2025 年1月17日(金)～2月2日(日)

時間｜水－金13:00-19:30　土日祝12:00-18:00　月火休廊

会場｜Gallery TK2　東京都中央区日本橋久松町4-6　杉山ビル4F

東日本橋駅、馬喰横山駅から2～3分、馬喰町駅から6分、小伝馬町駅から8分

 

アーティストトーク：1/25(土)　15時～（予約不要）

ドローイングワークショップ：1/26(日)　18時15分～（要予約　500円）

 

https://www.interart7.com/nakabayashi3

 

 

作家ステートメント

 

抽象はより生々しい現実なのか。

絵画なのか滲み（にじみ）なのか。

ナカバヤシはスムースな支持体の上に、オートマティズムと素早いブラシストロークで森や川にも見える滲みのようなものを描く。

 

道に出ないようにと不自然にカットされた街路樹は誰もその声に耳を傾けてもらえなかった彼女に、庭園を流れる水は人から守られ暗闇を出ることのない彼に、一見すると風景画にも見える絵が生々しい人々のリアルとして表現されている。

そこに描かれたものは、鑑賞者のバックグラウンドや世の中の課題によってたえず変化し、絵画の身体を経験させ他人の痛みを想像させる装置となり得る。

 

私は幼い頃から日本という国で女性として生きてきて、癒しがたい肉体の苦しみを感じてきた。

その傷を癒すための作業なのか、それとも今助けを求めている人に手を差し伸べるためなのか。

どちらかだけということはないはずだ。そんな自分の世界を物質化する行為は、誰かを理解する術であり、社会との繋がりにもなっている。

 

ナカバヤシアリサ　(Nakabayashi Arisa)

 

1992   東京都生まれ

2017   多摩美術大学美術学部絵画学科　油画専攻卒業

2018   共同スタジオ「LION」加入

2022   共同スタジオ「アトリエボイス」加入

  神奈川県在住

 

主な個展:

2024   「縮図の拡大図」ギャラリーヴァルール、愛知

　　　 「project N」東京オペラシティ、東京

2023   「絵画に向けての Z 軸」Gallery TK2、東京

　　　 「指先を見る」KATSUYA SUSUKI GALLERY、東京

　　   「A 地点から」ビーク 585 ギャラリー、大阪

　　　 「静かなる森/BankART Under 35 2022」BankART KAIKO、神奈川

2019   「Cross Section Portrait」LAUNCH PAD GALLERY、神奈川

 

主なグループ展:

2024   「KONSHIN」gallery UG Tennoz, Tokyo

　　　 「Days to come」横濱ゲートタワー1F/Start Gallery 2+4、神奈川

2023   「face to face Vol.III」Bunkamura Gallery 8、東京

　　　 「WHAT CAFE EXHIBITION vol.25」WHAT CAFE、東京　

　　　 「liminal」Gallery TK2、東京

　　　 「Now You Know! Vol.3」Whimsy Works Gallery、台北

　　　 「FACE 展 2023」SOMPO 美術館、東京

2022   「Idemitsu Art Award 展 2022」国立新美術館、東京

　　　 「100 人 10」東京ミッドタウン、東京

　　　 「ワンダーシード 2016」トーキョーワンダーサイト、東京

2015   「メンヘラ展 Special」TAV GALLERY、東京

 

受賞:

2022　 FACE2023 入選

　　　 Idemitsu Art Award ⻘木恵美子審査員賞

　　　 100 人 10 選出

　　　 Bankart Under 35 選出

2016   トーキョーワンダーシード入選

 

アーティスト・イン・レジデンス:

2024   AIR 台北、宝蔵巌国際芸術村、台北

2019   Bankart AIR 2019、Bankart Station、神奈川